基礎化粧品を買い足す前のチェックリスト

スキンケア

皮膚科医をしていると、おすすめの基礎化粧品について聞かれます。

化粧品に何を求めているかで答えが変わってくるのですが、多くの方はたくさん使えば効果が出ると思っています。

「ずっと△△を使ってるんだけど効果がないみたいで…やっぱり○○も使った方がいいのかなー?」

そして化粧品をあまり使えない敏感肌の方は、綺麗になるのは無理なんだと諦めていることも少なくありません。

しかし、化粧品を買い足す前に普段のスキンケアを見直すことが大切です。

間違ったやり方では、何を使ってもうまく行かないからです。

 

付け足すよりも、「ダメなことをしない」

肌の調子が悪い時、たいていの方は何かを「付け足そう」とします。

「あの美容液を買えばお悩みがなくなるかもしれない」

「皮膚科で薬をもらったら良くなるよね」

確かに、かぶれや痒みは処方薬で一時的に改善します。

でも、根本的な原因が別にあるとすれば、一旦症状がおさまってもまた出てきますよね。

乾燥肌や顔の赤みは体質的なものもありますが、間違ったスキンケアによることも多いのです。

洗い過ぎとか、こすり過ぎとか、叩き込み過ぎとか。

ここを改善せずに化粧品を買い足したり、「困った時のステロイド頼み」になってしまうと泥沼にはまってしまいます。

 

ステロイドの塗り薬を頼る前に、スキンケアを見直して

肌の調子が悪い時、たいていの方は何かを「付け足そう」とします。

「あの美容液を買えばお悩みがなくなるかもしれない」

「皮膚科で薬をもらったら良くなるよね」

確かに、かぶれや痒みは処方薬で一時的に改善します。

でも、根本的な原因が別にあるとすれば、一旦症状がおさまってもまた出てきますよね。

乾燥肌や顔の赤みは体質的なものもありますが、間違ったスキンケアによることも多いのです。

洗い過ぎとか、こすり過ぎとか、叩き込み過ぎとか。

ここを改善せずに化粧品を買い足したり、「困った時のステロイド頼み」になってしまうと泥沼にはまってしまいます。

肌のトラブルをしょっちゅう繰り返す方は、ちょっと痒くなった、赤くなっただけでステロイドの塗り薬を使います。

そして、また肌荒れになるのが嫌だからと予防的に塗ってしまう場合も少なくありません。

長期的にステロイドを塗り続けていると顔が赤くなり、血管が拡張し、ニキビみたいなブツブツができてくる酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)になってしまうのです。

酒さ様皮膚炎ではステロイドの塗り薬を止めることが治療ですが、ステロイドを止めると症状が一時的に悪化するため治療が非常に難しい病気です。

間違ったスキンケアから酒さ様皮膚炎になってしまわないよう、日々の習慣を見直すことが大切です。

スキンケアに気を付けるだけでトラブルが減ってきます。

かつて、どんな肌荒れも治してしまうという魔法のクリームが売られていましたが、そこには最強のステロイドが入っていました。

一時的には症状が改善しても、そのあと抜け出せなくなってしまう「悪魔のクリーム」でもあったのですね。

ステロイドの塗り薬を処方する立場の皮膚科医だからこそ、安易に長期的に使うことは止めていただきたいと思っています。

 

見直すべきアイテムは、基礎化粧品ではなくメイク落とし

私がおすすめ化粧品を聞かれた時、多くの方が期待する美容液やクリームではなく、石鹸で落ちるファンデーションを勧めています。

強いメイク落としを使わない、洗い過ぎないことから始めるとうまく行くことが多いからです。

意外な答えに驚く方も多いですが、あなたの皮膚の機能を守ることが自宅でできる最大のスキンケアだと思います。

つまり、「守りの美容」ですね。

私の美容皮膚科医としての仕事は、自宅ではできない「攻めの美容」に相当します。

医療である以上もちろん効果は高いですが、その分副作用も避けられないため、肌の基礎体力がないとうまく行きません。

守りができないと攻めることができないのはスポーツも肌も同じです。

一般的な基礎化粧品は「正常な肌」に塗ることを目的に作られています。

肌が乾燥して荒れている状態で塗り重ねることは、かぶれのリスクを上げることだと覚えておきましょう。

胃腸炎の時に絶食で胃腸を休めるのと同じです。

肌の調子が悪い時に新しい化粧品を買い足すのはやめましょうね。

 

 

 

 

 

基礎化粧品は「何を」だけでなく、「どう」使うかが大切

多くの方は「何を」という商品そのものに意識が向いています。

値段が高い方がいいとか、ドラッグストアよりデパートの1階がいいとか…

しかし、化粧品さえ買えばお悩みが解決するわけではないんです。

その化粧品を「どう」使うか、つまりスキンケアの部分がとても大切なんですね。

質の良い化粧品ももちろんありますが、選び方・使い方を間違っていて逆に肌を傷めている場合が非常に多いんです。

 

よくあるスキンケアの間違い、あなたもチェックしてみて下さい

□眠いし面倒くさいからと、シートの拭き取りメイク落としでゴシゴシこすってメイクを落としていませんか?

□シミ・くすみを取ろうとして、念入りにマッサージしながら洗顔していませんか?

□スクラブ(つぶつぶ)入りの洗顔フォームでこすっていませんか?

□乾燥している肌の奥に化粧品を届けようとしてコットンでバチバチ叩き込んだり、ぐるぐる擦り込むように塗り広げていませんか?

□たるみを改善させようとしてローラーでゴリゴリ引き上げていませんか?

□メイクでシミ・くすみを隠そうとしてコンシーラーを叩き込んだり擦り込んだりしていませんか?

 

こうした習慣が「くすみ」をつくってしまいます。

ここでいう「くすみ」とはシミの一種である肝斑(かんぱん)のことですが、マッサージしたりこすったりすると肝斑がかえって濃くなります。

上に挙げたのは一例ですが、本当に多くの女性が行っていることです。

外来でこのお話をすると、「先生どうして私のしていることわかっちゃうんですか?」「え、それダメなんですか?私、全部やっていました…」など驚く患者様が続出です。

一般的に売られている化粧品は、皮膚の一番外側の角質層にしか届かないことになっています。

化粧品のパンフレットに「肌のすみずみまで浸透*」などと書いてありませんか?

この「*」の先を見ると、「*角質層まで」と必ず書いています。

化粧品の及ぶ範囲は角質層までと法律で決まっていて、厚さわずか0.02mm、ラップ1枚分です。

 

 

 

 

叩いてもこすっても、それ以上奥には入っていきません。

化粧品の目的は、角質層の役割である皮膚のバリア機能を助けることです。

たるみに関しては、年齢に伴う骨格の変化が大きく関係しているため外側からのアプローチだけでは限りがあります。

ゴリゴリ引き上げたらリンパの流れが改善して一時的にすっきりするかもしれませんが、根本的な部分は解決しません。

耳の下から顎のラインにかけてくすんでいる方は、ローラーでたるみを改善させようとしている場合が多いです。

肌を見ると、その方のスキンケアの間違いがある程度わかります。

チェック項目、あなたはいくつ当てはまりましたか?

化粧品の中身よりも使い方が大切だということ、おわかりいただけたと思います。

ちなみに一般的な化粧品で「有効成分」「シミ・くすみ改善」「美白」「シワ改善」などと謳うことは法律違反ですのでご注意下さい。

(医薬部外品=薬用化粧品や医薬品に許された表現です。)

化粧品に過度な期待をせず、保湿を目的に選んでくださいね。

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