ほくろ除去、手術とレーザーどちらがいい?

ほくろ

ほくろが気になるから取りたい、というお悩みも結構多いです。

ほくろ除去の治療には手術とレーザーがありますが、それぞれの特徴についてお話しします。

(自由診療については各施設で値段が異なり、どこまでを保険診療で行うかも施設によって若干異なります。)

 

①手術によるほくろ除去

手術によってほくろ除去をする方法です(たいていは保険診療です)。

メリットとしては、1回で完全に除去できること、診断が確定できるということです。

診察の時に良性か悪性かは判断しますが、癌が混じっていなかったか、取り切れたかなどを細胞レベルで確認できます。

5-7日後に抜糸するのが一般的で、それまでは糸が皮膚表面に付いています。

デメリットとしては、ほくろの直径よりも長い傷跡が線状に残ることです。

 

 

 

 

水色の○がほくろだとして、目玉型に切り取って縫います。

傷を平らな1本の線にするには、ほくろの周りの正常な皮膚も切り取らなければなりません。

一般的に顔以外のほくろは手術をお勧めしております(理由は後述します)。

顔のほくろの場合、線状の傷が残ることを嫌がる方が多いので、以下にご紹介するレーザーによるほくろ除去を行うことが多いです。

 

②レーザーによるほくろ除去

炭酸ガスレーザーなど「削るタイプ」のレーザー(シミ取りレーザーとは種類が違います)を使って、ほくろ除去をします。

ほくろの大きさ+アルファの傷跡で済むことから、顔のほくろ除去でよく使われる治療法です。

傷が最小限で済むことがメリットです。

削った傷は縫わないので、軟膏や専用のテープで2週間くらい傷を治すアフターケアが必要になります。

擦りむき傷を治すのと同じです。

この期間、治療部位のメイクはできません。

女性の場合、早くメイクをしたいがために、傷が治っていないのにアフターケアを止めてメイクを始めてしまうケースもありますが、傷が乾燥すると仕上がりが悪く傷跡が目立ちやすくなります。

ほくろ除去のレーザー治療は、削る技術と同じくらいアフターケアも大切です。

大事な予定から2週間前までに治療を終えるのが安心ですね。

傷が閉じた後はメイクが可能ですが、一時的に赤茶色く色が残ります。

半年ほどで徐々に周りの肌色になじんでいきますので、こすらないようにしながら紫外線対策に気を付けましょう。

デメリットとしては、レーザーで燃やしてしまうので診断が確定できず、残った細胞から再発する可能性もあるということです。

特に盛り上がっているタイプのほくろは、細胞がアイスクリームのコーンのように広がっていて、中心が根深い構造です。

 

 

 

 

 

 

これを一度で全部取ろうとして深く削ってしまうと、治った後の傷跡が目立ちやすいです。

そのため、ほくろ除去のレーザー治療では1回で取りきろうと思わずに、治療の間隔を開けて少しずつ削り足していくことが多いです。

残った細胞からの再発は早いと2週間くらいで起こってきますが(傷が治った時点で色が戻ってきているということです)、再発の程度によって再治療するかどうか決めています。

特に若い方では再発の頻度が高いですので、治療前にこの点はきちんとご説明しています。

 

手術とレーザー、どちらがいいの?

手術の場合は「病気として取る」、つまり再発なく診断もきちんと確定させることを重視しています。

レーザーの場合は「美容目的で取る」、つまりできるだけ傷跡を目立たないようにすることを重視しています。

首から下の場合、小さいものならレーザーでのほくろ除去を行うこともありますが、盛り上がったほくろや5mm以上あるものでは手術をお勧めしています。

首から下の傷は顔よりも治りが遅く、傷跡になりやすいからです。

再発しやすいレーザー治療で何度も削ると傷跡が目立つリスクが更に高くなるため、服で覆われる部分は手術を選択する方が安心です。

 

ほくろ除去で必要なこと

ほくろ除去で必要なのは、正しい診断です。

手術の場合は細胞診断が返ってきますが、レーザーの場合は燃やしてしまうのでわかりません。

もともと良性のほくろでも再発してくるものなので、初診時に悪性の癌ではないことをきちんと診断する必要があります。

ほくろが段々大きくなってきているのであれば、皮膚科専門医のもとで悪性でないことだけでも確認しておきましょう。

ほくろと思っていたものが、実は癌だったという残念なケースもあります。

ここからは私個人の考えですが、良性のほくろであれば除去するかしないかは患者様にお任せしています。

中には人相的にお気に入りのほくろもあるでしょうし、「ほくろ占い」などで取りたいほくろを決める方もいらっしゃいます。

手術であれレーザーであれ傷をつける治療なので、傷跡が全く残らないということはあり得ません。

ほくろ除去治療それぞれのメリット・デメリットを理解していただき、どうするか判断していただきたいと思います。

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