顔を見て「年取ったな」を一瞬で決めるのは、シワやたるみ

シワ

美容皮膚科で最も需要があるのはシミ治療です。

年齢に伴って最初に気になるお悩みですし、価格的にも取り入れやすい治療です。

これ自体は間違っていないのですが、周りの人からの印象を考えて選ぶ治療としては、必ずしも正解ではないかもしれません。

 

周りの人は、最初から細かいところを見ていない

大晦日に恒例の「笑ってはいけない24時」という番組があります。

15年以上続くベストセラー番組ですが、過去のシーンを集めた総集編のネット配信もしていますよね。

確かHuluだったと思いますが、総集編の一部が動画冒頭の広告で紹介されていました。

過去のワンシーンが1-2秒ずつチラッチラッと紙芝居のように流されていくのを見ながら、「浜ちゃん、若い!」「まっちゃん、年取ったなあ」などと感じるわけです。

15年以上続いている番組ですから、出演者も当然年を重ねますよね。

さて、1-2秒の映像から年齢を感じさせた要素とは、一体何だと思いますか?

実は、パッと見の印象は輪郭や凹凸で決まってしまいます。

具体的にはシワ・たるみの要素だということです。

シミ1個、毛穴1個、小じわではないんですね。

一瞬で年齢を感じ取るわけですから、細かいところは見ていないわけです。

浜ちゃんの場合は目尻のシワ、まっちゃんの場合は眉間のシワや深くなったほうれい線が特に年月を感じさせる要素です。

人は大雑把に全体を捉えたあとに、細かいところを見ていくものなのです。

 

アンケート結果からわかる、「老けたと感じるところ」とは

シワやたるみの治療にはボトックスやヒアルロン酸という注入の治療が必要となりますが、その製剤を扱うアラガン社から興味深いデータが出されました。

(以下の写真は全て、アラガン社のホームページ・資材より引用しております。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

質問2、自分の顔で「老けた」と感じるところは1位「たるみ」2位「しみ」3位「しわ」となっていますが、友人の顔の場合は1位「たるみ」2位「しわ」3位「しみ」となっています。

まず補足なのですが、実はほうれい線は医学的には「たるみ」の仲間に入ります。

医学知識のない一般女性が「しわ」と認識するのは当然なのですが、この統計では「たるみ」であるほうれい線が「しわ」としてカウントされているので、「たるみ」と「しわ」はまとめて考えたほうがよさそうです。

こうして見てみると、あなたが自分で気になる部分で2位だった「しみ」は他人から見ると3位になり、その分「たるみ」「しわ」という輪郭や凹凸が「老けた」印象に繋がるということですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

質問3、自分の顔で一番気になるしわも、他人の顔で一番気になるしわも、1位「ほうれい線」2位「目尻目元」3位「眉間」となっています。

ここで注目なのは、2位の「目尻目元」のパーセンテージです。

あなたが気にしている割合は18.7%に対して、他人から見て気になる割合は29.7%、大きな差ですよね。

 

あなたと周りの人で、ギャップが生じる理由

真顔で鏡を見つめるあなたは、普段そんなに目尻目元が気にならないのかもしれません。

記念写真を撮った時に気付く程度のことも多いと思います。

しかし、話している相手は、ふと笑った瞬間に目尻に刻まれるシワを見ているので、あなた自身よりも気になるということなのです。

 

あなたは毎日、鏡で「近い距離から」「素顔」の「真顔」のあなたを見ているので、色ムラであるシミが目につきやすくなります。

しかし、周りの人は「少し離れたところから」「メイクした」あなたが「話しているところ」を見て、別な部分から顔の印象を捉えているのです。

それが、メイクでは隠しきれないたるみや、表情に伴うシワだということですね。

あなたが「私、年取ったなあ…ここを治したい」と思う部分と、周りの人が「○○さん、年取ったなあ」と感じる部分にズレがあるのはそのためです。

 

目的によって、優先すべき治療が異なる

美容治療を考えるきっかけとして多いのは、同窓会、お子さんの結婚式、お子さんが小さい人なら入学式や卒業式などの節目です。

運転免許更新で5年前の免許証と比べてショックを受け、治療を決心する場合もあるでしょう。

こうした「久々の写真」「数年ぶりに会う」「他人からの見た目を重視したい」場合、顔全体の印象を整えた方が有効な場合が多いです。

美容皮膚科ではシミ治療のニーズが圧倒的に多いですが、シミはメイクでも目立たなくできます。

久しぶりにパッと顔を見た時「変わってないな」と思わせるのは、メイクで隠せないシワやたるみの要素なんですね。

眉間のシワは「怒って見える」、口元のたるみや口角の変化は「悲しそう・元気がなさそうに見える」、目の下のクマは「疲れて見える」原因となります。

同時に頬がこけたりフェイスラインが変わってきて、輪郭がゴツゴツとしてきます。

これらが総合的にネガティブな変化を作り出し、全体的な印象が「年取ったなあ」になるのです。

シミだけが年齢を感じさせる要素ではないと、下の図からもお分かりですよね。

 

 

 

 

 

 

 

あなたはどうなりたい?によって見えてくる治療の優先順位

私の仕事は患者様の希望を全力でサポートすることですから、シミ治療ご希望の方に「先にシワやたるみを治した方がいいですよ」とは言いません。

(毛穴治療の診察の時に、「これはたるみから来て毛穴が楕円形に見えるので、たるみの治療を組み合わせた方がいいんですよ」とはお話ししますが)

シミ治療によって顔のトーンが明るくなる、薄化粧で過ごせるようになるのは大きな喜びですよね。

しかし、「若々しく見せたい」「印象を明るく見せたい」「年取ったなあと思われたくない」のであれば、治療すべきは別のものかもしれません。

シワやたるみは筋肉や骨の変化が関係しているので、外側からのスキンケアだけでは厳しいです。

以前は大掛かりな手術が必要でしたが、今は美容皮膚科で少しずつ治療できる時代です。

あなたがどうなりたいか、という気持ちはとても大事ですが、「周りの人から見た時にどうなのか」という視点も持っておくと、目的に合わせて治療の優先順位をつけやすいと思います。

 

【関連記事】

怒ってないのに「怒ってる?」と聞かれる理由

シワ・たるみの原因別改善法と、日常生活で気を付けたいこと

 

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。