たるみ治療はまだ早いかな…と考える人が知っておくべきこと

たるみ
たるみの治療は、35歳を超えたあたりから取り入れていくと良いと言われています。
 
それは、進行予防を兼ねているからで、シミ治療とは決定的に違うところです。
 
でも、「40代からなんて早いわ…60代くらいになったら始めようかしら」と考えている方もいらっしゃると思います。
 
早めの治療をお勧めするのは、治療の限界・難易度が上がるからだけではなく、そもそも治療が受けられなくなってしまう可能性もあるからなんです。
 
過去に、たるみの治療をご希望の女性がいらっしゃいました。
 
たるみといっても、実際は「顔が痩せていく」タイプのたるみで、患者様が気になっている部分はヒアルロン酸注入が最も適しているところでした。
 
でも、その方は「血をサラサラにする薬」を複数飲んでいらっしゃいました。
 
ヒアルロン酸注入のやり方もいろいろあるのですが、ベストな治療法は広範囲に薄く注入するものでしたので、その部分の操作で出血が多くなることが予想されました。
 
血をサラサラにする薬を飲んでいる方は、ちょっとぶつけただけでも大きなアザができます。
 
場合によってはブヨブヨと血液が溜まって切開処置が必要になることも…
 
リスクを考え、お断りせざるを得ませんでした。
 
「薬を一時的に止めていいか主治医の先生に聞いてみたい」ともおっしゃっていましたが、薬を始めた経緯をお聞きすると、とても休薬できる状態ではなく…(美容なら尚更)
 
最終的には患者様も納得されましたが、せっかくいらしたのに残念な結果になってしまいました。
 
 
このように、年齢をかさねると他の病気が関わってくるので、治療ができなくなってしまう場合もあります。
 
ペースメーカーなどは機械治療のNGに絡んできます。
 
じゃあ、さっきの患者様に他の治療法はなかったんですか?ということですが…
 
たるみは、「重力に伴って下がる」要素と「骨などが痩せて輪郭が凹んでいく」要素が混じって生じるので、ヒアルロン酸などの注入と機械治療を組み合わせる必要があるんですね。
 
凹んだ部分を機械でどうにかしようとしても、難しいんです。
 
お顔立ちとお悩みを見て、この部分は機械で、この部分はヒアルロン酸で(場合によってはシワのボトックスも)、糸も必要かな?などと組み立てていきます。
 
60代まで健康で何事も起こらなければ、それが一番いいんですけどね。
 
あの時、病気になる前に受けておけば良かった…となってしまう可能性もあるということは、頭に入れておいていただければと思います。
 
美容治療も当然ながら医療ですので、合併症・全身状態を考慮して治療法を選択していかなければなりません。
 
少なくとも、心筋梗塞や脳梗塞のリスクと引き換えに受けるものではありませんよね。(と、私は思っています。)
 
今日は、他の科との兼ね合いから、たるみ治療を考えてみました。
 
(シミ治療は、70代以降であっても基礎疾患によらず治療することが可能です。もちろん、認知症などでアフターケアが十分にできない場合は除きますが…)
 

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