あなたのイボはどれ?液体窒素、漢方、貼り薬、レーザー…治療法まとめ

一般皮膚科

皮膚科では「イボ」のご相談が多いです。

しかし、イボといっても様々なバリエーションがあり、治療法も違います。

市販の飲み薬、貼り薬を試したけどダメだった…と外来を受診される方も多いです。

一般的に「イボ」と認識されている病気について解説していきます。

まずはウィルス性のものからです。

 

①尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

(疣贅というのは、皮膚科的にイボと認識されるものの呼び方です。)

小さな傷などからウィルスが侵入して発症します。体中どこにでもできる可能性がありますが、手や足や顔に多いです。

表面がゴツゴツし、細かく赤い点々(血管)が見えることもあります。

皮膚科で液体窒素(保険診療:凍らせる治療)を繰り返し行いますが、治療期間が長くかかることも多いです。

漢方のヨクイニンを補助的に使うこともあります(ウィルスに対する免疫力をサポートする)。

 

②扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

顔に多い平べったいイボです。これもウィルスが関係します。

髪の生え際からこめかみにかけて多発するケースもあります。

液体窒素が対象となりますが、難治性であることも多く、時間がかかります。

扁平疣贅自体は肌色に近いものが多いため、むしろ液体窒素後の色素沈着の方が目立つことが多いです。

色素沈着はシミのように見え、消えていくのに数ヶ月~年単位でかかるため、治療後の満足度も考える必要があります。

そのため、顔に多発するケースでは液体窒素を選択せず、ヨクイニンを根気強く飲んでいただく場合もあります。

(私は、患者様が強く液体窒素を希望されない限り、こちらの方法をとることが多いです。)

レーザーで削ることもできますが、ウィルス性のため再発しやすく、顔に傷を作る負担を考えるとファーストチョイスにはなりづらい方法です。

なお、扁平疣贅は皮膚のバリアが乱れていると増えやすい傾向にあります。

乾燥肌がひどかったり、イボを取ろうとしてゴシゴシ擦っていると、かえってウィルスが広がりやすいので注意しましょう。

 

③脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)

①と②はウィルス性のものでしたが、以降は非ウィルス性のものです。

脂漏性角化症は、年齢とともに増えてくるイボで、顔や手の場合は紫外線とも関連します。

シミをベースに盛り上がってくることもあるので、「シミの一部がざらついている」場合はこのタイプのイボの可能性が高いです。

液体窒素を繰り返しあてる方法(保険診療)とレーザーで1回で削る方法(自由診療)があります。

どのイボもそうですが、液体窒素の繰り返し治療は色素沈着の問題があるため、早く綺麗に取りたいのであればレーザーをお勧めしています。

レーザーで削る場合は1-2週間のアフターケアが必要になります(軟膏、テープなど処置方法は施設によって異なります)。

ヨクイニンや貼り薬(「イボ○○」などの市販薬)では改善が見込めませんので、物理的に取る治療が必要です。

 

④軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)

「首のポコポコ」「脇のポコポコ」と認識されることの多いイボです。

年齢とともに増えていき、紫外線や摩擦刺激も関係しています。

これも液体窒素とレーザーの選択肢があります。

夏に向けて治療希望が増える傾向にありますが、冬にセーターが引っかかって痛いという場合も。

こちらも、ヨクイニンや貼り薬では改善が見込めませんので、取る治療をお勧めしています。

特に首に多発する場合、液体窒素の治療後が水玉模様のシミのように目立つことが多いのでレーザーをお勧めしていますが、レーザー後は1-2週間すりむき傷のようになるため、服で隠しやすい秋以降に治療される方もいます。

 

⑤タコ・ウオノメ

市販品の「イボ○○」が多いため、イボと認識されることが多いのですが、実際は物理的刺激によって皮膚が硬くなった状態です。

「イボ○○」の貼り薬は、硬くなった皮膚を柔らかくする成分を含んでいますので、改善に有効です。

全体的に外側に硬くなっていくタコ、芯が刺さるように皮膚の奥側にめり込んでいくウオノメがあり、ウオノメは芯を取らないと痛みが続くことが多いです。

皮膚科で処置が可能です(保険診療)。

合わない靴、歩き方の癖などで同じ場所に繰り返し負担がかかることが原因ですので、根本的な原因が解決されない限りは再発してくることが多いです。

 

あなたの「イボ」はどのタイプでしたか?

他にも「イボ」と認識されるものはあるのですが、代表的な5疾患を挙げてみました。

レーザーは施設によって対応が変わりますが、保険診療は皮膚科でできますのでご相談下さいね。

 

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