それって本当に「シミ」なんでしょうか?

よくあるご質問

シミ治療のご相談にいらっしゃる方には、今回が初めての治療でない方も数多くいらっしゃいます。

治療計画を立てるため、今までどんな治療を、いつ頃行ったかお聞きするのですが、「今まで飲み薬も塗り薬も使って、フォトもやったんですけど、全然消えなかったんですよね」というケースが時々あります。

「この部分について、前の先生からは何かコメントがありましたか?」と確認しますと、「肝斑って言われました」「わかんないって言われました」←^^; など、様々な答えが返ってきます。

「飲み薬でも塗り薬でもフォトでも良くならなかったシミ」とは何でしょうかということですが、往々にしてアザの仲間(真皮メラノサイトーシス)である場合が多いです。

多くは20代までに発症し、頬やこめかみなどに出てきやすいです。

詳しくは以下の記事で解説していますので、気になる方はご覧ください。

【保存版】シミの種類別、治療とスキンケアの関係

真皮メラノサイトーシスはその名の通り、色素が真皮にあります。そのためシミではなくアザの仲間と呼ばれるのです。

通常のシミは表皮の部分に原因がありますが、真皮メラノサイトーシスの色素は深いところにあるので、レーザー一択なんですね。

飲み薬や塗り薬では変化がありません(周囲に肝斑を合併している場合は多少薄くなることを実感できるかもしれませんが、真皮の色素自体は変化しません)。

フォト、光治療、IPLなどと呼ばれる機器は、使う光の性質からして無効です。

これを知らずに「反応しないから」といってフォトの出力を上げると、効かないばかりかヤケドのリスクだけが高くなってしまいます。

シミ治療は、診断が非常に重要です。

肝斑に対して強い設定で機器治療を行うと悪化しますし、老人性色素斑やそばかす(雀卵斑)の治療にはある程度の強い設定の光が必要ですし、真皮メラノサイトーシスはレーザーのみが有効です。

脂漏性角化症には液体窒素(保険診療)や炭酸ガスレーザーが必要になります。

これら全てが混じることも理論上はあり得ますので、全てのシミを一つ一つ見極め、必要に応じて複数の治療手段を用い(飲み薬、塗り薬、機器)、治療していきます。

シミ治療は簡単なようで実は奥が深く、患者様ごとに難易度が異なります。

そのあたりも診察でお一人お一人お伝えしながら、治療を進めてまいります。

そして当然のことながら、皮膚癌が混じっていないか見分けることも、皮膚科専門医としての大事な仕事です。

過去に、たくさんのイボ(脂漏性角化症)の中に基底細胞癌(きていさいぼうがん)という皮膚癌が混じっている患者様がいらして、手術で切除した例を経験しました。

シミに見える癌、ほくろに見える癌、イボに見える癌も存在しますので、そもそもが良性なのか(美容皮膚科の対象なのか)を確認してから治療に入ります。

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